リスニングの意味が本当にわかっているのかな?


上から目線のイヤなタイトルだけれど 他に書きようがないので許されよ。

中学校の教科書にはCDが必ずついている。だけどそれを活用するような指導が
なされていないように思う。公立、私立を問わず。すべての中学校の実態を知っている訳ではないのでおおざっぱな感想ではあるけれど。 


中学生になって英語が苦手になってパイディアを訪れる中学生のほぼ全てが「音声不足」のため英語が読めないことが原因となっている。
規則通りに読めない部分が25%もある言語なので、理屈に合わない「偏屈言語」
として英語初心者にアッパーカットをくらわすことも一因。


リスニングの最も大きな役割は英語を覚えやすい頭をつくることなんですね。
強弱の激しい英語という言語の通り道を日本人の脳の中に作るために必須の作業でありいわば「言葉の産道」を形成すること。 


黙って聴くほうが 声を出しながら聴くよりも ずーっと鮮明に脳裏に刻まれる。
単語ではなく、文として英語が頭に入ってゆくようにストーリーを選んでゆく過程では、学習者の英語レベルよりも「興味が持てる内容かどうか」をまず問題にする。

英語を覚えさせようという魂胆はひとまず道端に置いて、内容を一緒に楽しもうとすると みんな息を吹き返す。


小学生の英語もしかり。「英語の産道」づくりを1日10分の「黙って文字追い」で実現しよう!  






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posted by キューティマム at 13:32 | 東京 ☁ | Comment(0) | 授業日記

ベルギーからの手紙・・その1


今日、ベルギーから手紙がきた。サミュエルだ。昨年、アウトドアデイに参加して以来、普段の授業も担当していた。父親が日本人、母親がアメリカ人。本人はベルギー生まれのベルギー育ちの青年。英仏バイリンガルか〜。日本から帰国後は大学入試の勉強で忙しく、大学入学後もかなり忙しかった様子。日本語の勉強に来て楽しんだ東京ライフの様子を書いてきた。これが第一弾。 原文でどうぞ!
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Hi! My name is Samuel, I'm 20 years old and I came from Belgium.
I arrived in Tokyo about 4 months ago. I was really happy and excited about coming here, because I always wanted to know if I could live on my own without my parents. I also heard that Japan was a beautiful country, and I wanted to judge for myself. The only hard part about leaving Belgium for so long was being separated from my girlfriend whose name is Camille, but luckily she's joining me in Tokyo next month to travel around Japan with me.


At first, when I arrived here, it was hard to be far away from my country, my friends, and my parents, but I quickly got used to it. I do a lot of activities evey day. I take Japanese classes every morning, then I usually come home to eat lunch, and after lunch I go to work at the Paideia School to teach English to kids. I really enjoy working at that school. The other teachers and the kids are always so joyful. I also signed up at a gym to work out regularly and stay in shape.


During these 4 months, I've been staying in a big house with 10 other housemates. I'm extremely happy because 5 of them are Japanese, so I get to practice the Japanese I learn at school with my housemates at home. The other 5 are foreigners, so it is very interesting to hear them talk about their countries and their different cultures. 
Everybody is really kind, and we often have small house parties all together.

The main reason I came to Japan was to learn the language. I'm really happy about my stay here, because now I'm able to speak Japanese almost fluently. I also learnd a lot about Japanese culture: I ate Japanese food , I saw a kabuki show, I slept in a "ryokan" and I even went to a game center! I also met a lot of incredible people that are now my good friends.


I decided not to visit any other place outside Tokyo during my 5-months stay here before my girlfriend joins me next month, so that we can discover the rest of the country together. We've already talked often on the phone about our trip, and we planned out almost everything already.
We reserved all of the hotels, decided which parts of the country we would visit, and we even decided where we would go eat on the first night! (Let me give you a hint: it's rice with raw fish on top.)


I'm so excited to see her and tell her about all of my adventures, let her meet my Japanese friends and show her around Tokyo!


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posted by キューティマム at 03:24 | 東京 ☀ | Comment(0) | 授業日記

ストーリーのSilent Listening Navigationと英検エッセイの音読、相関関係


「英語を読む」という言葉からは、一般的に音読を連想することが多いかもしれない。「読む」という作業は「黙読」と「音読」の二つの側面をもっているのだけれど、音読の方が他人からも観察されやすくて華やかさがあることに、それは起因しているのではないかな。


授業の中で行う"Reading Check" は、子供たちはみんな大好き。この心理がわからないまま、数十年が経ってしまった(?)。その日の出来具合でLevel AだのBだのと評価して星形スティッカーを貼ってゆく。声に出して読めるまでには長い時間、CDから流れてくる英語を「黙って文字を追う」作業がある。ただ毎日15分くらいだけれど1年間にすると相当な時間になる。外国に移住した子供たちが
現地語を話し出すまでに「黙ってあたりの様子を見て聴いている」期間がおよそ半年といわれている。「潜伏期間」だ。

この、英語を黙って聞きながら文字を指で追ってゆく作業はまさに incubation period(潜伏期間)を日本国内で実現することを目的としている。さて問題はそれを実践してどのくらいの成果が得られるのか、という点。
今日、驚いたのは小3男子のこと。 

英検4級のエッセイ4−C. 初めての挑戦で5問中3問正解。えっ、設問の意味がよくわかったな〜。4級テストの中では最も面白い箇所。


解説後、本人に音読させてどのくらい読めるかを調べたところ、ん? 君どうなってるの?と聞いたほど 一つ一つの単語が読めている。スピードはゆっくりだが 一つ一つ音声と文字の関係をつかみながら声にだしている。
ただ長文の文字追いリスニングを継続してきただけ。たしかにMr. Alainの授業ではフォニックスも教えているが体系的に隅々までというわけではない。 

不規則な読み方のaskedなどは苦戦しているが、これは当たり前。4分の一も不規則なんだから英語のほうがtrickyなんだ! 


あ〜、この子は保育園の年中の夏に入会してきた。あっという間に既に4年半が経過していた。でも昨年の12月頃とでは格段の変化だ。10歳が近づくとなるほど、アンダーソン博士の分析どおり子供たちも10歳を境に概念的習得力が著しく伸びてゆく。

これかぁ〜! 学者の価値を認めた瞬間!  
よしこれなら この子の4級挑戦も自然な流れ。

これだからこの仕事はやめられない!! 

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posted by キューティマム at 12:09 | 東京 ☁ | Comment(0) | 授業日記