最近とりあげている"Sing a Song of Sixpence" は、マザーグースのなかでも
上位5位に入るといわれる、人口に膾炙されているうた。 なんとものどかな歌い方の大人おじさんの声。
けれどもその背後に隠れている英国王室の暗い歴史などは
はしょって このリズムを楽しむ!
24羽のクロツグミがパイに焼かれたのにパイが開けられた時に歌い始める、なんて ナンセンスとも何とも言えない内容だけど、メロデイを楽しんでいこう。
この唄をどう料理しようか、つまり 子供たちの頭の中にどうやって生き生きと再現させるか思案の結果、谷川俊太郎訳の日本語で歌ってみた。
この時の男子の反応が想定外のものだった。
6ペンスのうたをうたおう ポケットはむぎでいっぱい〜
24羽のくろつぐみ パイに焼かれて〜
パイをあけたらうたいだす こ・と・り・たち〜
王様にさしあげる 洒落たお料理〜
王様はおくらでお金かんじょう
おきさきは居間ではちみつとパンをもぐもぐ〜
女中は庭で ほしもの 干してる〜
そこへ一羽のクロツグミ 鼻をぱちんとついばんだ〜〜〜〜!
もちろん最初に英語で歌うのだけれど、日本語訳で歌いだしたとたん
その雰囲気は 大人の男性が酒場で男性同士で意気投合して陽気にうたっているのに そっくりだった。
おなじことを女子のクラスでやってみても 何の反応もない。 ふつー。
この光景は 見た人間でないとわからないかもしれない。
おおいにもりあがった少年たちは意気揚々と教室をあとにした。
Have a nice time! See you next week!